医療を外貨の稼げる輸出産業に
日本の崩壊した医療を救うには、「日本医療を輸出」して外貨を稼ぐしかない。そんな旗印を掲げ、中国・昆明(こんめい)市で病院開業を目指している北原脳神経外科病院。東京都八王子市で急性期病院、脳ドック専門のクリニック、リハビリ病院を運営するが、決して大病院ではない。その総帥である北原茂実理事長に、なぜ医療の輸出なのか、目指すところはどこなのかを聞いた ■日本の医療は10年前から崩壊している ─まず、今の日本の医療の状態をどのようにとらえていますか。 医療の崩壊というのは、実は1961年の国民皆保険制度開始の時から時限爆弾のようにプログラムされていたんです。国民皆保険は、経済が右肩上がりでピラミッド型の人口構成でなければ成り立たないシステム。経済の停滞や少子・高齢化の進行で、10年以上前にその爆弾が爆発したということなんです。財源がないのに患者数や医療需要は伸びていく。当然の結果として、医療費の抑制が政策課題になり、医療費の締め付けが始まったわけです。そのため、医療従事者は過重労働に陥り、医療機関は経済的に疲弊して、どこも倒れる寸前です。一方、社会的には経済格差が広がり、貧困層では保険料の払えない無保険者や、保険には何とか入っているものの3割の自己負担分が重荷で診療を拒む人が増えています。この意味でも、国民皆保険制度は既に破綻(はたん)しているのです。 ─そのことが、医療の輸出にどうつながっていくのでしょうか。 実は、医療を産業として見た場合、規模が大きいんです。医療費33兆円で、医療労働者は200万人います。自動車産業は下請けも含めて100万人です。ですから、医療にどんどんお金を注ぎ込んでいけば、内需の拡大になるはずです。ところが、医療は経済のお荷物のように扱われる。それは、医療が輸入産業だからです。 薬にしても、MRIやCTにしても、果ては手術用のはさみにしても、ほとんどが輸入に頼っている状態です。ですから、国内の医療が産業として盛んになればなるほど、どんどん利益が欧米に流れてしまいます。一方、日本の患者さんの流れは、外に向かっています。臓器移植やスポーツリハビリテーションを目的に、米国に行く人は多いでしょう。タイやシンガポールに手術を受けに行く人も出てきています。この面でも海外に金を払う「輸入」になっています。 国内で医療の財源を求めるとすれば、税金を投入するか、保険料率を上げるか、患者の自己負担を上げるか。しかしいずれも、現実には難しいのはお分かりでしょう。そうした中で、医療者として何をすべきか、と考えたとき、「輸入産業」という構造を変えていこう、医療を輸出して外貨を稼ごう、と考えたわけです。 ─間もなく経済連携協定(EPA)でインドネシアから看護師が入ってくることになります。これをどう見ますか。 とんでもないことですよ。医療労働者の輸入は「輸入産業化」に拍車を掛けるだけです。英国はサッチャー時代に医療引き締め政策でお金が下りなくなり、医療現場が荒れました。その時、医師はどんどん海外に流出しました。看護師は給与が安くなり、国内でなり手がいなくなりました。結果、南アフリカを中心とした外国から看護師を入れたのです。今、看護師試験の受験者の半分は外国人です。英国医療は、壊滅しました。日本は、その道を歩んではいけないと思いませんか。今やらなければならないのは、医療の品質を上げて、外国からどんどん患者さんがやって来るようにすることです。 ■医療の財源は自ら輸出して稼ぐ ─医療の輸出とは、具体的にどういうことなのでしょうか。 何も難しく考える必要はありません。世界中で今、普通に行われていることですから。外国に日本の医療を持っていく。要は病院を建てて診療を行い、治療費を頂くということです。あるいは、海外から患者さんを呼んで、日本で治療を受けてもらい、治療費を払っていただく。そうすることで、外貨を稼ぐ。それを医療の財源にするわけです。米国資本の病院は世界中あちこちにありますし、タイやシンガポールは、国を挙げて患者を呼び込む「医療ハブ」を実現しようとしています。医療を輸出するという考え方は、世界のスタンダードなんです。日本以外の。 ─その具体的な第一歩が、中国・昆明の病院プロジェクトですね。 そうです。95年に病院をオープンさせた時、病院の理念として「世のため人のため より良い医療をより安く」「日本の医療を輸出産業に育てる」の2つを掲げました。これまでのほぼ14年間で、地域医療の中でより安く、良質の医療を提供することは実現できました。その結果として今ある北原脳神経外科病院の医療を、海外で展開していきたいのです。 具体的にどこに進出するかと考えるとき、ある程度の「経済格差」が条件になります。土地・建物、人件費などが安くなければ、投資額が大きくなってしまいます。ただ、いくら物価が安くても、インフラが未整備では医療はできません。中国や東南アジア諸国、東欧圏、南米諸国などがこうした条件に合致します。さらに、日本と距離的・文化的に近いことなどを勘案して、中国が残ったわけです。 昆明がある雲南省とは縁があり、個人的な思い入れもあります。しかし、昆明を最終的に選んだのは、先の条件に加え、少数民族が多く反日感情が薄いこと、昔から中国と東南アジアを結ぶ交通の要衝であると同時に、東南アジア諸国の経済を握る華僑とつながりが深く、東南アジア全域から患者の来院が期待できることなどが理由です。 ─現在、昆明プロジェクトは難航中のようですが。 実はそうなんです。中国側は医療経営の実績がある株式会社との合資を求めているのに対し、日本の医療法人は海外投資が出来ない、など困難な問題が数多く残されていまして…。それで、まず橋頭堡(きょうとうほ)として上海に個人事業の形でクリニックを開設しました。中国の商習慣を理解し、人脈をつくり、さらに中国からうちのクリニックへの脳ドックツアーを実現する。そのためのクリニックです。 ─でも、北原病院だけが「輸出」をしても、日本の医療全体からすればわずかなものですよね。 もちろんそうです。北原脳神経外科病院は、モデルケースになればいいわけで、医療を輸出する医療者が後からどんどん続いてくれば、変わります。実際、徳洲会はブルガリアに病院を建てましたし、中国や東南アジア進出を狙って動き始めた医療機関も幾つかあるようです。分かっている人は、既に動き始めた、ということでしょう。 今ごろ「国民皆保険制度の改革反対」「株式会社の医療参入反対」などと言っているようでは、駄目なんです。英国の失敗に学び、世界を見渡してマクロに考えた結果が医療の輸出産業化です。突拍子もない考え方だとみられるかもしれませんが、世界では当たり前のこと。鎖国を続ける日本の医療こそが、変なんです。 現在の日本の現状では、ハードの輸出が出来ない状態になっているのが現状(コンピュータの部品でも、コンデンサぐらいしか輸出できないだろ?)。当然のことで、それを支えていた中小企業や町工場を壊していくのが政策だったわけだから。そうなると、日本から輸出でき、外貨を稼げるるのはソフト。既にエンターテイメント系では行われているが、更に医療を輸出しよう、と言う考え方をされたのがこの方。今の日本の法律が足かせになって困難だと言うことですが、是非モデルケースとして成功させて欲しい。厚労省の役人の考え方が変わるまで、ね。 で、考えたんだけど、高齢者福祉、つまり施設を海外に輸出する、と言うことは出来ないのかな?入所者まで輸出するわけではなく、高齢者福祉のノウハウをハード面だけでなくソフト面まで。輸出した国の法律のしがらみがきついものでないのなら、十分ペイできるだろう、と思うのですけどね。 どっかやってみません? |
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〜少年サンデー:「ガッシュ」問題で読者に“謝罪” 作者とは「今後は法廷で」と全面的に争う姿勢〜
「週刊少年サンデー」(小学館)に07年まで連載されていたマンガ「金色のガッシュ!!」の作者、雷句誠さんが、原画を紛失されたとして、小学館を相手取り、東京地裁に330万円の損害賠償訴訟を起こしている問題で、同誌編集部は13日までに、公式サイトに読者への謝罪文を掲載した。「読者の皆様へ」と題され、「ご心配をおかけして申し訳ございません」などとしている。しかし、雷句さん側の主張については、「事実とは考えておりません。今後は、法廷で当方の考えを明らかにしてゆくつもりでおります」と、争っていく姿勢を示した。 「金色のガッシュ!!」は同誌に01年から連載され、コミックス32巻で累計2200万部超を販売し、テレビアニメや劇場版にもなった。訴えによると、雷句さんは小学館側に原画を貸していたが、連載終了後にカラー原画など5枚が紛失していることが判明。小学館側は原稿料(1枚あたり1万7000円)の3倍の賠償額を提示したが、雷句さん側は「原画には美術的な価値がある」として、330万円の損害賠償を求めている。 雷句さんの提訴以後、「快感フレーズ」の新條まゆさんや「バクネヤング」の松永豊和さんらかつて小学館でマンガを発表していた作家が相次いでブログやホームページなどで、同社の体質を問う日記や小説を発表するなど、混乱が続いているが、小学館では「読者の皆さんに心配させてはいけないとの判断で掲載した」と説明している。 雷句氏が、小誌の独占インタビューに応じた。 「編集者が打ち合わせに遅刻するのは日常茶飯事です。よかれと思って誤植を指摘したら、逆恨みされてブツブツ文句を言われたこともあります」 01年1月から昨年12月までの約七年間の連載期間中、「ガッシュ」の担当になった編集者は計五人。 「遅刻がひどかった担当は、作家を何人かかけ持ちしていた。何の連絡もなしに1時間以上も遅れてきたときには、『○○先生が予定にない打ち合わせをはじめた』と大御所の名前を持ち出して言い訳。指定された日時までに必死で仕上げたカラー原稿を取りに来ないので電話をすると『いつでもいいだろ』って。頭に来て怒鳴り上げたら、なぜかマスクをつけて現れて『すいません、風邪引いてまして』ですからね」 打ち合わせで思いつきのストーリー展開をゴリ押しする編集者もいた。 「毎週18ページをこなすのは、かなりきつい作業です。それでも主人公のいい表情が描けると、気持ちがスカッとするんです。それがつまらない展開を押し付けられると、何でこの場面でこのキャラはこういう行動に出るんだ、何でこんなつまらない表情をするんだ、と一気に苦痛になってくる。後で分かったのですが、この人は登場キャラクターの特徴を誤解していた。担当なのに漫画をちゃんと読んでなかったのです」 (略) またある担当者は、自分が抱えていた新人漫画家を、雷句氏のアシスタントに連れて来た。ところが─。 「その編集者がアシスタントにかけてくる電話は、いつも怒鳴り声。寝ているときに電話を受けたら、『何でてめえこんな時間に寝てるんだ』と言われたらしく、真剣に悩んでいました。 冒頭の「死ね!三流漫画家」の標的は、かつて雷句氏のアシスタントを務めた若手漫画家だった。一本立ちして初の週刊誌連載で、張り切っていた矢先の出来事だ。担当は同誌の名物編集者だと言う。 この若手がふり返る。 「他にも作家を抱えていた担当者は『お前と打ち合わせしてる時間はねーんだよ。この通り描いとけ。』と毎週ストーリーをファックスしてきた。展開がおかしくなったので一度『嫌です』と反発したら、このセリフです。 結局、収拾がつかなくなって、連載は不本意な形で終了しました」 漫画も日本の世界に誇れる文化である。で、その漫画界も「原作を作る作者は蔑ろで、単なる中間搾取者である編集者がでけぇ顔している」わけだな。アニメも漫画も、ゲームも所謂「ヲタクが作ってヤクザが売る」構図は変わらないようだ。もちろん、こんな編集者ばかりではない、とは思うんだけどね。個性の強い元週刊プロレスのターザン山本とか、BURRN!の藤木君とか言う目立つヒールではないだけに、突っ込みどころが・・・とも思うけれど、何でこういうコンテンツの作者の立場って弱いんだろう?いつも疑問に思うよ。 同人活動していた時期もあるので疑問に思うんだが、編集者っていったい何をやっていて、偉そうなんだろうね?全部やっている同人の場合、こんな偉そうな状況はないし。ストーリーを作者と一緒に考えるタイプの編集者もいるのは事実だが、それ以外でも・・・社会人としては、収入が彼らの1/10で喘いでいる介護従事者の方がまだまだまともだぞ。以上の記事を見ていると。高学歴だから社会人として優秀、でないのはキャリア官僚見て分かっているからさ、真似しないでくれる?たかが編集者が。まぁ、個人的に言えば小学館系の漫画ではまったものはほとんど無いからなぁ。「プロレススーパースター列伝」ぐらい?その他の漫画で面白い、と思ったのは・・・出てきませんねぇ。 作家を蔑ろにした報いは甘んじて受け入れるべきでしょうね、小学館は。 ![]() ただ、この状況は、介護従事者にも繋がるものではないのかな?「厚生労働省が介護従事者を軽く見始めたら、日本の高齢者福祉は終わります!」ってね(既に見られているのが悲しいが)。そうならないように考えていくためでもあるんだよ、こういう話題を入れていくのも。 |
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